マーダーミステリー お店でプレイ/自宅でプレイ、どっちを選ぶ?

2019.08.23


中国にも、欧米にもたくさんのマーダーミステリーがあり、翻訳が進んでいます。2019年からは国産のマーダーミステリーも増えてきました。

そんな中で、お店にいってマーダーミステリーをする以外にも、シナリオを買ってきてプレイすることもできます。

お店でGM(ゲームマスター)してもらってプレイ、自宅でシナリオ購入してプレイ、どっちがいいんだろう?

という疑問に答えたいと思います。お店というのは、プレイスペースや、団体が実施する場所にいってGMしてもらうというものを含みます。

こんな要素が違ってきます。

・プレイヤーの集まりやすさvs居心地の良さ

マーダーミステリーのプレイヤー数は、どんなに少なくても5名以上。
多いと12人とかもありますが、一般的には6〜9名ぐらい。
そうすると、「マーダーミステリー 」にあわせて同じ興味の人と時間と場所を合わせる必要がでてきます。お店の場合は、一人でいっても遊ぶことができますし、興味のある友達と2〜3人でいっても人数をきちんと集めてくれます(集まらなかったら流会ですが)。自宅などでやる場合は、プレイヤーは集めないといけないかわりに、相手のことを知っている間柄で安心してプレイできます。「推理を外してしまったり、迷惑になったら悪い……」という気持ちはだいぶ少なくてすみます。終わった後にちょっと飲み会でも、というのもしやすいですよね。欧米の伝統的なマーダーミステリーは、けっこう仮装して遊ぶんですけど、全員知り合いだから、という部分は大きいです。

・GMがいる場所かvsGMなしで遊ぶか

ほとんどのマーダーミステリーはGMがいた方がよりよくプレイできるのは、間違いないです。全部事情を知っている人がいれば、自分が困った時に遠慮なく相談できるからです。
でも、ほとんどのマーダーミステリーは、「GMがいないのが当たり前」です。買った人がまずネタバレを読んで楽しめなくなるのではなく、買った人が一緒にプレイできるのがとにかく基本です。
これは中国や日本でのマーダーミステリーがそういう傾向にありますが、GMがいる状態で続けていくと「より分かりやすい」「より楽しめる」工夫ができてきます。ディアシュピールのマーダーミステリーは、少しずつ遊びやすい工夫をしていることで単純にそのものを買う以上の体験を提供していると思います。
それから、お店でやったり団体でやったりするゲームに、「GMがいないと成立しないマーダーミステリー」というものが存在します。具体的には、Rabbitholeで行われている「双子島神楽歌」がそういったシナリオにあたります。
こういったマーダーミステリーは、お店ならではの工夫やシナリオがありGMがいる必然性があります。こうしたものは、自宅でやるゲームとは全く違うといえるでしょう。また、各団体が持っているシナリオ(例えば、マスカレイドの「ミスカトニック大学図書館に潜む者」は、団体が主催するときにしかできないので、そもそも自宅ではできないということもあります。

・プレイ料金を払って遊ぶvs シナリオ購入費を割り勘する

金額は、自宅でシナリオを購入する方が圧倒的に安くすみます。
これ以上言うことはありません(笑)
時折、シナリオ購入もしてくれて、プレイにも誘ってくれる人もいるかもしれません。ボードゲーマー的には「パンデミックレガシー」とか「Exit」とかの二度と遊べないシナリオを一緒に遊んでほしいという感じです。その友達は一回しかできない経験をあなたを選んでくれたと言うことですよね。神です。
なお、自分はお金を出してただ翻訳してネタバレを全部わかった上でGMしたことがありますが、さすがにそういう人は少ないと思います。

・場所(自宅vsプレイスペース)

場所って、結構大きな要素です。このためにお金出した方がいいんじゃないかというぐらい大きな要素です。
マーダーミステリーに「密談」要素があるかどうかも大きいですが、隣でパーティー系のボードゲームや、楽しいTRPGの盛り上がった戦闘の声が響いてくると、こっそり話したいことができなかったりします。逆に、今回参加していない人に聞かれてほしくないこともあります。
自宅で、全員で話せる場所+こっそり秘密の話ができる場所があったりすると最高だと思います。専門のお店にいくと、そういった設備が整っています。
密談の要素がないマーダーミステリーもありますが、それでも時間内で色々な結論を出さなければいけないときには、やっぱり音環境のいい場所がおすすめです。自宅でも、お店でもいいですが、場所はとても大事です。

以上でおおよその考え方はお知らせできたと思います。
お店でやるかどうかは、映画館でみるか家でDVDでみるか、というような違いにも思えますが、「映画館でしかやっていない」というものも多くあります。

楽しいマーダーミステリーを!

soukyuu

クトゥルーライブサークル マスカレイドのコアメンバー。 マーダーミステリー、ボードゲーム、LARP、TRPGなど体験したり物語を作っていくゲームが好き。
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