新ジャンル?ゲーム?マーダーミステリーって何?
はじめまして。マーダーミステリーが好きなマスカレイドの蒼穹(そうきゅう)といいます。
マーダーミステリーって面白そう!やってみたい!
そんな皆さんに、今回はどんなゲームなのかを解説してみたいと思います。
●マーダーミステリーって何?
マーダーミステリーとは、一人一役のキャラクターを与えられて集まり、その中に潜んでいる殺人事件の犯人を探し出す、というイベント型のゲームです。伝統的には、「殺人犯のもてなし方(How to host a murder)」「マーダーミステリー (Murder Mystery)」と呼ばれていて、それぞれの役にあった簡単なコスプレをしたり、コース料理を食べたりしながら殺人犯をあてるというパーティーでした。
ボードゲームに色々なタイプがあるように、マーダーミステリーも様々なタイプ、メカニクスがあります。けれども、集まった人たちで犯人探しを楽しむという方式は共通しています。
日本でのマーダーミステリー は、何と言ってもボードゲームスペース「DearSpiele(ディアシュピール)」で始まった「王府百年」というマーダーミステリー。これをきっかけに、急にマーダーミステリーってなんだろう?やってみたい!という方が増えていて、この「王府百年」を他のお店でも経験したり、他のマーダーミステリー を展開したり2019年8月には、ボードゲームスペースJellyJellyCafeの新形態としてマーダーミステリー の専門プレイスペースとして「Rabbithole(ラビットホール)」のオープンが決まっています。今、王府百年を遊んだ人たちが新しいシナリオを中国から輸入してきたり、国産のゲームを作ろうとしていたりと色々な動きがあります。
●どんなところが魅力なの?
マーダーミステリーの魅力は、なんといっても「自分たちで証拠や証言を元に真犯人を探す」という点!
名探偵になって犯人を当てようというイベントは、これまでにもたくさんありましたが、マーダーミステリーとの一番大きな違いは「自分自身が犯人だったり、自分自身も容疑者の一人として疑われる可能性が十分ある」ということです。配られた設定は、あなただけの情報で、あなただけが知っている秘密です。場合によっては、全員から真っ先に疑われてしまうこともあります。ただ犯人を当てるだけではなく、自分に降りかかる疑惑もはねのける・・・そのためには、正しく犯人を当てていくこと、必要な場合には自分に不利な情報でも話していくことです。でも、気をつけてください。犯人も同じことを考えて、自分の罪を他の人になすりつけようとしてくるかもしれないのです!
容疑者の一人だからこそ、自分とは違う考え方のキャラクターになる楽しみもあります。あなた自身は絶対そんなことはしないのに、キャラクターは「別のキャラクターを脅迫しました」と書いてあることもあります(笑)。
そのキャラクターの立場にたって考えたり、他の人の質問に答えたりすることで、ただの傍観者や第三者ではなく、殺人事件に居合わせた当事者として楽しむことができるというわけなのです。
●遊んでみたい!
マーダーミステリーを遊んでみたい、という場合には現状次のような方法があります。
・マーダーミステリーを扱うゲームカフェのオープン募集に参加する
継続的に募集していることが多いので、まずは体験しやすいゲームカフェがおすすめ。GMも上手な人が多いです。
–RabbitHole
–DearSpiele
・マーダーミステリーのシナリオ制作や翻訳を行なっている団体/個人の募集に応募する
結構な頻度でマーダーミステリーのシナリオを作ったり翻訳していたりするので、プレイする機会も多いかも。団体ごとに特別な特徴があります。
−ぺよん潤さん(誰が勇者を殺したか、など)
−マスカレイド(ミスカトニック大学図書館に潜む者:クトゥルフのマーダーミステリー )
・マーダーミステリーのシナリオを購入してきて、友達を集めて開催する
もともとマーダーミステリーはGMはいらない作りになっています。
自分も参加者の一人として楽しむために、シナリオを購入してくるという方法があります。現状は「約束の場所へ」が販売されていますが、2019年秋のゲームマーケットでは、いくつか新しい作品が並ぶとの話も多くあり、自分で買って楽しむことも多くなりそうです。