『丹水山荘』【テストプレイ/フェーダー紹介】

2019.09.10

民国三年(公元1914年)立秋后的一天,时值清宣统皇帝逊位后,中华改国体为共和,本是四万万国民同心恢复国运之时…

唐突な中国語の書き出しで失礼しました!
Rabbitholeの酒井りゅうのすけです。
上記は現在Rabbithole(ラビットホール)で翻訳作業を進めているマーダーミステリー「丹水山荘」のイントロダクションです。大枠の翻訳が終わったのでテストプレイをしてみました。

物語は100年前の中国のある山荘で起こる事件です。
当時の中国の時代背景等を知っているとより楽しめる内容になっていますが、知らなくても充分に雰囲気を感じる程度には楽しめます。そして物語の深さが今まで体験したどのシナリオよりも入り組んでいました。(良い意味で)

各キャラクターのシナリオにもしっかりと山荘の地図がついていましたが、テストプレイでは大きくプリントした地図を全員で囲みながら進行しました。その世界に存在するなら絶対に分かる位置関係を理解するためにもやはり地図はあり全員で共有できるのが良いですね。

フェーダー紹介

フェーダー紹介とは、マーダミステリーに特徴的な部分を定性的・定量的に紹介するものです。

・GMあり-GMなし

システム的にはGM不要のシナリオ構成ですが、中国の歴史的背景などの質問等がプレイ中や終わってからの解説等にあるとより物語が理解しやすくなるかと思いますのでシナリオを熟知したGMがいると良さそう。

・専用スペース-自宅

パッケージの国内販売予定は今の所なさそうであり、人数固定と、中国の歴史的背景の解説を考えると専用スペース向き。

・ウソあり-ウソなし

このシナリオも、全てのキャラクターが自由にウソをつくことが出来ます。ウソをついて個別に隠したい事情をごまかすことはできる自由度の高さはしっかりありますが、ウソをつくということは真実からは遠のくリスクも膨らみます。

・参加人数と最低参加人数

基本的には7名固定でのプレイ。

・犯人の特徴

(ここでは秘密です)

・探偵

探偵キャラクターを追加しても良いとマニュアルにはありますが、探偵用にシナリオがあったり、調査チップがある訳ではないので探偵はいないストーリーです。

・時間

実プレイはインスト30分、前半30分、後半120分(途中休憩可能)、エンディング30分さらに感想戦を含むと5時間以上はという比較的長いプレイ時間の確保が必要です。

・キャラクターロールプレイ

時代設定は100年前の中国と少し取っ付きにくく感じるフレーバーではありますが、キャラクター設定が「坊ちゃん」「お嬢様」「召使い」「執事」と言った分かりやすい役職の為、比較的それっぽくキャラクターを掴んで演じることは出来るのではないかと思います。

・ギミックの種類

-アクションポイント
自分がもっているアクションポイントを使うと情報が手に入る
更に固有のスキルが各キャラクターにあり情報によっては更に深く調べることができる。

-読み合わせ
全キャラクターで同時に読み合わせを行います。

-密談
最大3人で密談をします。

-全体ミッションと個別ミッション
犯人を見つけるという以外に、個人に秘密の使命が複数あります。

オススメポイント

・圧倒的な物量のテキストです。さらに100年前の中国という事でハードルの高さはあるシナリオです。その分、物語は重厚でやりごたえは充分だと思います。

・初めてのマーダーミステリーには全くオススメしませんが、現在の日本でプレイされているシナリオが全般的に軽いエントリーモデルのゲームと言われる事が理解できる濃密に組み立てられたシナリオ(ゲーム的にいうと重ゲー)になっています。

・万人受けするオススメのシナリオだとは思いませんが、本格マーダーミステリーに挑戦したいという方には是非プレイしてもらいたい作品です。

かなり長時間のプレイ時間を使うシナリオですが、本場中国でも人気の作品という事で是非Rabbithole(ラビットホール)でもプレイ可能なマーダーミステリーとしてラインナップに加えたいと思っており、引き続き翻訳&ローカライズ作業を続けていきます。是非ご期待ください!

ryunosuke

物語の世界に対する「没入感」という感覚が好きで、演劇を作ったり、テーマパークのアトラクションを作ったりしています。 ボードゲームカフェ「JELLY JELLY CAFE」 マーダーミステリー専門スペース「Rabbithole」 演劇ユニット「聖地ポーカーズ」
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