写真でふりかえる|Rabbitholeの挑戦「純白の悪意 on STAGE」

2019.09.14

マーダーミステリー専門店となる新宿”Rabbithole”の開店前夜祭として2019年8月30日に池袋でステージをお借りして、ステージ上で俳優陣がキャラクターに合わせた衣装を身にまとい、マーダーミステリー「純白の悪意」をプレイする(もちろん個別シナリオのみを渡されての初プレイ)というイベントを開催いたしました。

登場した7名は「純白の悪意」のシナリオに登場する事件の全員関係者であり、容疑者という事で全員とても神妙な表情です。

ゲームマスターからステージ上、そしてお客様にゲームの進行についての説明。
そしてお客様にはこの段階で誰が犯人かをお伝えする事で、犯人あての推理ゲームではなく、犯人がどの様な”嘘”を使って切り抜けるのかを楽しんでもらうエンターテイメントショーの形をとりました。

前半は2名か3名だけで行える密談しか出来ないという流れ。お互いに持っている断片的な情報を交換しつつ、新たにみえてきた事実についても確認を相互にとっていきます。

客席を3つのブロックに分けて、それぞれのブロックの中に俳優達は囲まれる形で飛び込み密談を行います。そのブロックのお客様だけがその密談を聞くことができる「密談盗み聞き」をする感覚を体験いただきます。

密談で聞いた話によって相手の信用を勝ち取り、更なる情報を聞き出す事に成功したり。

残念ながら密談の中で信頼を失ってしまい、関係性が悪くなってしまったり。

そして後半ではステージ上に集合して、それぞれが手に入れた情報を元に議論を行なっていきます。もちろん密談では出てこなかった新たな事実や、あえて公開していなかった重要な情報を使って相手の発言の真偽を図ろうとしたりとそれぞれの思惑が交錯します。

この日のイベントでは全ての流れを把握しているスタッフチームですら想像できなかった巧妙な嘘が犯人から飛び出し、鳥肌が立つ様な展開にとなりました。(もちろんネタバレ禁止ですので嘘の内容がお伝えできないのが残念です。)

もちろん巧妙な嘘により犯人は完全に容疑者から外れることに成功し、さらにラスト3分というタイミングで無実の方が一気に怪しまれてしまい、そのまま最多票となり犯人が逃げ切るという流れになりました。

お客様に入っていただき、客席内で密談をしてみたことで、立体的にマーダーミステリーという作品のシナリオを捉える事ができ、次回またこの様なイベントを実施する場合は違った構成が組み立てられそうです。

犯人さん逃げ切りおめでとうございました!
公演の許可をいただいたYOKA GAMESさんありがとうございました!

ryunosuke

物語の世界に対する「没入感」という感覚が好きで、演劇を作ったり、テーマパークのアトラクションを作ったりしています。 ボードゲームカフェ「JELLY JELLY CAFE」 マーダーミステリー専門スペース「Rabbithole」 演劇ユニット「聖地ポーカーズ」
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