【ヤノハのフタリ】国産マーダーミステリーの傑作登場!
ヤノハのフタリを遊んできました!感想を一言でいうと、爽やかさのあるシナリオでした。様々な感想から評価が高いと感じられますが、これは難易度の調整を少し簡単にして文章が少ない分、人によっては演技の幅が増え、登場人物の気持ちに寄り添う経験がしやすいからでしょう。
ヤノハのフタリの製作者
シナリオ・システム:しゃみずい
デザイン:桐部ゆき・星傘ハラミ
ビジュアル:ウラベロシナンテ
監修:久保よしや
が関わって作られたゲームです。
王府百年を受けて、というきっかけはあったものの、個人的にはよりTRPGを遊んでいる感覚に近いものを感じましたし、マーダーミステリーというスタイルとTRPGの秘密あり特殊型インセインとがきれいに組み合わさった印象です。
そしてとにかくサマリーが良くできていました。自分は何度も遊んでいる方ですが、TRPGのサマリーを見ているようでした。
マーダーミステリーのフェーダー紹介
色々なマーダーミステリーを定量的、定性的に分析するものです。
・犯人の数と犯人役
基本的にはこの項目は秘密です。
・プレイヤー数と最低参加人数
プレイヤー人数は7名。他に比べると人数はやや少なめです。
・プレイ時間と休憩
キャラクター背景の読み込みと自己紹介 10分
第一幕 40分 密談のみ
第二幕 40分
犯人探しとエンディング 10分
・GMの有無
GMの関与率は低めですが、GMありのゲームです。
・会場の特徴 自宅かお店か
ヤノハのフタリは一般販売されていません。お店でのみ遊ぶ事ができます。
現状遊ぶ事ができるのは、
Rabbithole
人狼ハウス
のようですが、もっと増えていると思います。(分かり次第更新)
・犯人捜査 (協力型か、単独捜査か)
個人目標と犯人を捜す全体目標がありますが、得点は全て合計して達成度を測るので、他のマーダーミステリーに比べると協力への動機は強めかもしれません。
・探偵役の有無
ヤノハのフタリに探偵役はいません。
・演技の有無
ごく一部ありますが、基本方針が記載されていてあとは自由にできる印象で、自然に笑ったり悲しんだり驚いたりすることも多く、自分の感情の揺れが、だんだんキャラのものだと感じられる気がしてきます。
・嘘の有無
マーダーミステリーでは、犯人は必ず「嘘」をついていいことになっています。
それぞれにも隠したい秘密はありますが、プレイヤーが嘘をつきとおすかは各自の判断ではないかと思いました。恐らくプレイヤーが嘘をついてしまったら難易度は急上昇だと思います。
・オープン型かクローズ型か
オープン型で、密談を含む形式です。他のマーダーミステリーに比べると、オープン型であるにも関わらず、人数が少ないのでほぼ全員と話す事ができるように感じました。
プレイ後の感想
ご一緒した人たちが良かったからなのか、様々な巡り合わせが良かったのか、楽しく遊ぶ事ができました。システム的にキャラ間の連携がしやすいので、孤独感を感じにくいと思います。
王府百年が潜在的に抱えていた、文章量が多い事、日本人には馴染みにくい概念という点を解決し、ゾッとするような展開を持ち込んでいる、TRPGゲーマー向きのマーダーミステリーではないかと感じました。
初めてのマーダーミステリーにおすすめしたい一作です。