犯人以外誰も嘘をついてはならない?〜マーダーミステリーの嘘の扱い方の理由〜
マスカレイドの天藍蒼穹です。
「マーダーミステリーは犯人以外も嘘をつけますよ」という記事が出たばかりですが、自分が扱うマーダーミステリーは「嘘をついてはいけない」と明確に決められているものが多いので、解説してみたいと思います。
実は、欧米のマーダーミステリーは「犯人以外は嘘をついてはいけない」ということが多いのです。しかし、書き方はあいまいで、嘘がつける隙間も残されています。
欧米のマーダーミステリーでは、家でやることが基本であるため、原則GMがいません。そこで犯人以外が嘘をついてしまうと、ゲーム崩壊の恐れがあります。
また、英語をしっかり読むと、こんな風に書いてあります。
「あなたは、自分の秘密を言わなくてもよい。しかし、そのことを直接聞かれたならば、嘘をついてはいけない」
つまり、言わないことができるというのが嘘、ということです。ゲーム性として「証言が証拠よりも重要なゲームでは嘘をつけない」という部分が大きいのではないかと思います。
ちなみに別のゲームでは、
あなたは直接聞かれたら真実を全て話す
と書かれているものもあります。結構強制力強いですが、秘密は隠せない前提でたくさん強力な証言が出てくるのが「秘密を隠せないゲーム」の面白さです。
嘘というものにも濃淡があり、沈黙による嘘や、質問に応えないといったことも嘘に含まれるという人もいます。もっというと、嘘をつけないゲームでは「直接聞かれないことには応えない」というゲーム性も発生します。
嘘をついてしまうと、プレイ時間は長めになり、複雑化します。また、いつでもどこでも嘘をついたり、真実を隠し通してしまえばいいというものではありません。それはゲーム全体にも、無用の嘘をついてしまった人本人にもいい影響はでないでしょう。
あなたの勝利のために、ほんのひとさじの嘘を。嘘が許されていないならば、他の人の隠していることを暴いていくこともマーダーミステリーの面白さです。
これからのマーダーミステリーで、様々な嘘があなたのゲームを彩ってくれますように!