【マーダーミステリー】知っておくと理解しやすいポイント フェーダーの紹介

2019.09.06

マーダーミステリーの客観的な基準と評価

色々なマーダーミステリーがでていますが、一つ一つがかなり大きな違いがあることがわかってきました。そんな違いを客観的に評価したいと思いました。

フェーダーの紹介

例えば、自宅向けなのか、お店でのプレイ向けなのか。
ボードゲームで言えば、パーティゲームなのか重量級なのか、何人向けで時間は、年齢対象は?細かくみると、拡大再生産などなどのギミックも。

フェーダーというのは、海外LARP(ライブアクションロールプレイング)の多様さを客観的に評価する基準として、現在CLOSSが公開しているもののことです。現状、マーダーミステリーというジャンルにフェーダーはありません。
そこで、海外(欧米/中国)・国産といくつか経験してきたところでこの基準を考えてみようと思います。(したがって、後々変更の可能性があります)

・犯人の数と犯人役

基本的には犯人の数は事前に公開されており、1名であることが多いです。
特殊なものだと犯人が複数います。犯人が複数いることが途中でわかるマーダーミステリーもありますよ!
また、犯人は最初から自分が「犯人だ」と書いてあるものと、そうでないものとがありますが、これは事前には分かりません。ゲームの開始時には、教えてもらえると思います。

・プレイヤー数と最低参加人数

プレイヤー数は、お店でやるものは7-10名程度のことが多く、自宅でやるものは5人程度でやるものが多いです。自宅で10人以上集めるのは大変ですよね。
途中欠席があっても対応しやすいよう、いてもいなくてもゲームを進められるキャラがいたりします。そういったキャラは決定的な証拠を見つけられることも多いのですが。

・プレイ時間と休憩

プレイ時間が長いと楽しい反面、疲れてしまうこともあるかもしれません。
実プレイ時間は最短で2時間ほど、長いもので3時間程度のものがあります。食事や休憩をとりつつ進めるものもあります。一般的に、人数が5人程度であればプレイ時間は短めです。

・GMの有無

販売されているマーダーミステリーのシナリオは、全てGMなしでできるようになっています。一方、GMがいるシナリオは特別な経験ができることが多く、それだけの価値があります。自分の発言は正しいのかなど、一度しかできないゲームで心配なことがある場合にきけるというだけでも、GMがいると安心だと思います。

・会場の特徴 自宅かお店か

自宅で遊ぶものは、人数は少なめ、密談もないこともあるゲームが多くなります。お店では、密談できるスペースや、大きなテーブル、また専用の小道具などがあり探偵感を高く進めることができます。

・犯人捜査 (協力型か、単独捜査か)

この要素は、各シナリオごとに少しずつ違うのではっきり分かれるわけではないのですが、完全に協力型になると、人狼のように対立が起きたりしますし、単独捜査だと、自分が正解できるかできないかだけが問題になったりします。多くのシナリオは、この中間ぐらいのものになっています。犯人を当てられなくてもポイントが入ります、というものだと、犯人探しよりも自分の目的のために行動したり、秘密を隠し持ったままで行うこともできます。(もちろん、それでも犯人は当てることはできるはずですが)

・探偵役の有無

マーダーミステリーの探偵役、というのは一般的に「物語の前提知識はないが、犯人ではないので積極的に情報収集する権利や能力を持つ」という人のことです。探偵役がいないこともあります。探偵役は、他にも事件解明の仕切り役になってくれたりもします。この探偵役の役割がどんなものなのかは、マーダーミステリーによって明確に違いがでるところです。

・演技の有無

そのゲームの中の、ロールプレイ、もしくはなりきり具合のことです。
キャラになりきってセリフや特別な仕草などをするものもあれば、設定を読んで受け答えができれば演技要素はないものもあります。

・嘘の有無

マーダーミステリーでは、犯人は必ず「嘘」をついていいことになっています。では、参加者の方は嘘はつけるのでしょうか。この嘘の要素が全くないゲームでも「はぐらかす」ことはできることが多いのですが、不自由でもあります。嘘を自由につけてしまうと一向に犯人にたどりつけないということにもなります。このバランスはシナリオによってだいぶ変わります。

・オープン型かクローズ型か

オープン型というのは、プレイヤーが特定の行動をしなければいけない強制がないもので、自由に会話をしたり探索したり、密談を含む交渉をすることになります。クローズ型は、あらかじめセリフが用意されていて、特定の行動(証拠を出してください、誰々に目撃証言をつきつけてください)をしてもらうことが多いものです。中国からきたマーダーミステリーはほぼ全てオープン型で、欧米のマーダーミステリーはほぼクローズ型でした。現状、クローズ型は一般には提供されていません。オープン型の方が、自分が推理したという気持ちが強いのに対して、クローズ型の方が推理が苦手という人とも遊びやすい傾向があります。

紹介マーダーミステリー一覧

双子島神楽歌
丹水山荘

soukyuu

クトゥルーライブサークル マスカレイドのコアメンバー。 マーダーミステリー、ボードゲーム、LARP、TRPGなど体験したり物語を作っていくゲームが好き。
他の執筆記事はこちら